周南市 烏帽子岳ウッドパークキャンプ場

今回は本格的に山の中で野営がしてみたい!という方にピッタリな烏帽子岳(えぼしがだけ)ウッドパークキャンプ場を紹介します。

こちらのキャンプ場は無料で利用出来ますが、利用前には申請書を「周南市熊毛総合支所」へ提出する必要があります。

申請書は周南市のホームページより取得する事が可能です。

平日は産業土木課へ、土日であれば、常駐している守衛の方へ提出しましょう。

人によっては事前申請が面倒だと感じる事も有るかと思いますが、予約などは不要なのでキャンプ当日に申請書を持って行けば良いだけです。

個人情報を晒してまでキャンプ場のルールを犯す方は居ないので、直火の痕跡やゴミの放置などはありません。

目次

地図に出ないキャンプ場

鶴いこいの里交流センター 案内図
鶴いこいの里交流センター 案内図

まず1番にお伝えしたい点として、2020年10月現在こちらのキャンプ場はGoogleマップに登録されておらず、ルート検索をする事が出来ません

「烏帽子岳ウッドパークキャンプ場」と検索すると、「烏帽子岳」が出てきますが、これはキャンプ場ではありません

このキャンプ場へはGoogleマップを使うのではなく、周南市のホームページに掲載されている案内図を見ていくことをおすすめします。

自分は一旦「鶴いこいの里交流センター(Googleマップで検索可能)」へ向かい、そこから案内図に従って進んでキャンプ場へ到着する事が出来ました。

ちなみにGoogleマップの「烏帽子岳」へ指示通りに向かった筆者は、狭い道を通った挙句、工事現場へ到着しました。

地獄のような悪路

烏帽子岳ウッドパークキャンプ場 案内板
烏帽子岳ウッドパークキャンプ場 案内板
烏帽子岳ウッドパークキャンプ場 道中1
烏帽子岳ウッドパークキャンプ場 道中1
烏帽子岳ウッドパークキャンプ場 道中2
烏帽子岳ウッドパークキャンプ場 道中2

更にキャンプ場へ向かう林道の整備状況は、はっきり言って最悪です。

周南市のホームページにもこのキャンプ場の注意事項の項目に「H30西日本豪雨により、キャンプ場までの林道が被災しており舗装が未施工ですので通行には十分注意してくだい」との記載があります。

キャンプ場への道が悪い事は珍しくありませんが、他のキャンプ場では経験した事のないレベルの悪路でした。

  • 舗装未施工箇所有り
  • 落石、倒木当たり前
  • 山の中で木が生い茂っているので、昼間でも道が暗い
  • 草や木の間をかき分けて進む必要(複数箇所)有り
  • 山を登る為、傾斜のある道に加えてカーブばかりで見通しが悪い
  • 道路は狭く、すれ違い不可の箇所も沢山ある。

このように悪い点を挙げればキリがないレベルで、この悪路を約5km運転する必要があります。

一部の道路は烏帽子岳山頂への登山道を兼ねています。道路、対向車にだけ注意するのではなく、歩行者にも注意しましょう。

必要最低限の設備

烏帽子岳ウッドパークキャンプ場 トイレ
烏帽子岳ウッドパークキャンプ場 トイレ
烏帽子岳ウッドパークキャンプ場 かまど
烏帽子岳ウッドパークキャンプ場 かまど
烏帽子岳ウッドパークキャンプ場 水道
烏帽子岳ウッドパークキャンプ場 水道

烏帽子岳ウッドパークキャンプ場の施設は、トイレ、炊事棟(水道10、かまど10箇所)となっています。

人気が無い山奥にも関わらず、炊事棟・トイレの電気が点灯した事は、ホッとしました。

照明にはスイッチがあるので必要が無ければ消しておける点もGood。

ですが、1994〜1995年にかけて建設された施設の為、全体として古く、加えて清掃などの管理はされていない様です

トイレは入り口の半分近くが蜘蛛の巣に覆われており、一種の心霊スポットにも見える状況でした。

大小のサイトが8区画

烏帽子岳ウッドパークキャンプ場 キャンプサイト

以前は全てのサイトが2m×2mと小さめでしたが、2020~2021年にかけてサイトが改装され、家族で使えるサイズの区画もあります

家族向けの区画は、古い区画を繋ぎ合わせて作られているようで、およそ倍の広さではありますが、斜面を利用して作られている性質上、横長の区画です。

2m×2mの古い区画も残っており、こちらはソロキャンパー向けです。

近くにしっかりとしたスギの木が生えているので、こちらを利用した設営も楽しめるのではないでしょうか。

駐車スペースは曖昧

烏帽子岳ウッドパークキャンプ場 駐車スペース
烏帽子岳ウッドパークキャンプ場 駐車スペース

全8区画という区画の数に対して、駐車スペースは明確に決められておらず、炊事棟の前に3~4台程度の駐車が可能です。

利用者は少ないキャンプ場なので、そう心配するほどの問題ではないでしょう。

しかし、タイミングが悪いと、3人程度のソログルであっても先客が一人いれば駐車スペースがギリギリという点は考えて利用した方が良さそうです。

キャンプサイトの雰囲気は最高

烏帽子岳ウッドパークキャンプ場 スナップ
烏帽子岳ウッドパークキャンプ場 スナップ

ここまで悪い点ばかりを紹介する事となってしまいましたが、キャンプ場の雰囲気は最高でした

道のりが悪い事が原因なのか、知名度の低さが原因なのかは分かりませんが、利用者の方は少ないです。

木漏れ日が差し込む中でハンモックに揺られのんびりした時間を過ごし、野鳥のさえずりに耳を傾けるといった「完全な一人の時間」を過ごす事が出来ます。

ただ注意点として、烏帽子岳ウッドパークキャンプ場は熊の目撃地にもなっているようです(熊注意の看板あり)

熊との遭遇は避けたいので、音の鳴るもの(ラジオ、熊除けの鈴等)を常に携帯することをおすすめします。

烏帽子岳ウッドパークキャンプ場 クマ出没注意
烏帽子岳ウッドパークキャンプ場 クマ出没注意

スギの木で薪拾い

キャンプ場周辺は立派なスギの大木が沢山ありました。

スギの葉は焚き火の焚き付けに有効で、周辺はスギの葉と小枝だらけなので簡単に焚き火を楽しむ事が出来ます。

逆を言えば、周囲に引火する危険があるとも言えます。整備状況が良くないので、有る程度周辺を整地・清掃してから焚き火を楽しみましょう。

大勢には勧められないキャンプ場でした

烏帽子岳ウッドパークキャンプ場 利用案内
烏帽子岳ウッドパークキャンプ場 利用案内

今回は否定的な内容が多い記事になってしまいました。

本格的に山の中で野営がしてみたい方に向けて紹介しましたが、本当に道のりから上級者向けのキャンプ場です。

むしろ「野営に慣れている」「野営大好き」という方にしか、おすすめ出来ないキャンプ場なのかもしれません。

ライターより

ライター自身も野営は好きなので、森の中、山の中での野営経験もあります。

そんな自分でも、今後このキャンプ場を利用する事は無いと思います。

雰囲気はいいのですが、紹介した悪路をはじめ、キャンプ場の管理もされていないので、やはり悪い点が目立ちます。

「申請書を出させるなら、それなりの管理をしてくれ」と思ってしまうキャンプ場でした。

烏帽子岳ウッドパークキャンプ場データ

キャンプ場タイプ林間キャンプ場
キャンプサイト区画サイト
予約必要(当日受付可)
料金無料
休日なし
営業期間通年
トイレあり
水道あり
シャワーなし
かまどあり
ハンモック
ペット表記なし

アクセス

住所山口県周南市大字八代111-1
電話番号0833-92-0014(熊毛産業土木課

Googleマップに登録されていないため、目印である「鶴いこいの里交流センター」で登録しています。

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