山口県の有名な観光スポットの一つに角島があります。
本土から角島を繋ぐ角島大橋の曲線美はテレビのCMでも見かけるほどで、通年を通して展望台には多くの人が訪れます。
綺麗なのは角島大橋だけではなく、海も山口県内でもトップレベルに綺麗で、夏場は多くの海水浴客で賑わいます。
そんな海水浴とキャンプをセットで楽しめるのが、今回紹介する角島大浜キャンプ場です。
- キャンプサイトはオーシャンビュー
- 家族でもしっかり使える区画サイト
- 海水浴中も安心のコインロッカー有り
- 夜は海で花火も可能
キャンプ場の営業期間は海水浴場と同じ、7月上旬から8月下旬となっており、「海水浴とキャンプを楽しんで」と言わんばかりのキャンプ場となっています。
角島という人気の観光地だけあり、少し値段が高めのキャンプ場となっていますが、その分魅力もたくさんあります。
ですが、料金以外にもいくつか注意点があるので、この記事で詳しく紹介します。
駐車料金は無料!でも清掃協力金が必要
観光客で賑わう角島ですが、観光スポットの一つである角島灯台周辺以外はキャンプ場も含めて駐車料金は無料となっています。
ただ海水浴とキャンプ場が利用できるシーズンに限り、駐車料金は無料のままですが、海浜清掃等協力金が必要です。
海浜清掃協力金は2021年現在大人が600円、小学生が300円となっています。
駐車料金とは異なり、利用人数によって料金が増えるので、大人数での利用だと少し痛めの出費となるかもしれません。
領収証はチケットの役割をしており、買い出しや観光に出ても領収証を見せれば再入場できます。
駐車場からキャンプ場まではリアカーで荷物の運搬
駐車場に車を停めるとキャンプサイトまで徒歩で荷物の運搬となります。
距離にして約200メートルと徒歩でキャンプの道具を持って行くにはなかなかの距離です。
荷物の運搬については駐車場の近くにリアカーがあり、無料で借りられるので安心てください。
駐車場から管理棟、キャンプサイト付近までリアカーでの積荷の運搬は可能です。
オーシャンビューのキャンプサイト
角島大浜キャンプ場は海から段々畑のように3段にキャンプサイトがあり、多くのサイトから海を眺める事ができます。
しかし、視界を遮る植物があるサイトがあったり、前方の利用者のテントやタープによっては視界が遮られる事もありそうです。
結果的に「チェアに座ってゆっくりと海を見る」という贅沢ができるのは最下段の一部のサイトのみです。
キャンプサイトに番号などはなく、利用客が多い場合は管理者がサイトを割り振るので、「海を眺めながらのキャンプが条件」という人には合わないかもしれません。
当日の予約が少ない日はサイトを確認してから設営場所を決めても良いそうです。
キャンプサイトは土の区画サイトで、大きさは約7×7メートル。
家族でテントとタープを広げて使うにも十分の広さがあります。
注意してほしい点として、地面がかなり硬いです。
純正のピンペグでは負けてしまいそうな硬さなので、鋳造ペグとペグハンマーをお忘れなく。
利用時には気づかなかったのですが、砂浜でキャンプ(区画サイトで7×7メートル)もできるそうです。
サイトは区画サイトとなっており、ロープで境界線が引いてありますが、ロープ1本での境目です。
風がある時に焚き火や炭火を扱う場合は、隣のサイトまで火の粉が飛ばないようにサイトの中心で火を起こす、風防を使うなどの工夫をした方がいい場合もありそうです。
またキャンプサイトに直火の跡が点在していましたが、直火での焚き火は禁止です。
歩いて行ける角島大浜海水浴場
夏の角島で忘れてはいけないのがやはり海水浴です。
キャンプサイトから徒歩で行ける角島大浜海水浴場にはキャンプ以外の利用客も多い海水浴場です。
海水浴場の監視棟は、海水浴場とキャンプ場の2箇所にあるので、小さいお子さんのいる方も安心感がより高いです。
海に行くと水着になるので、キャンプサイトの防犯が手薄になってしまいます。
せっかくキャンプに来ているので、荷物の監視係など決めずに、家族や友達全員で遊びたいですよね。
管理棟にはコインロッカー(1回200円)が設置されているので、貴重品はロッカーに預けて、全員で海水浴を楽しむ事ができます。
また管理棟には温水シャワーが3つ、海水浴場付近にも温水シャワーと冷水シャワーがあるので、海水のベタつきも気にせず楽しんでください。
シャワーの料金は温水が2分200円と、冷水が2分100円です。
海水浴ができる時間は8時〜18時までとなっています。
また、多くの海水浴場で花火が禁止されている中、角島大浜海水浴場では花火が可能です。
角島の白い砂浜を踏みしめながら、夏の思い出に綺麗な花火を家族や友達と過ごす事ができます。
キャンプサイトでの花火は禁止です。
石州瓦が見せる異国感
角島大浜キャンプ場の管理棟、炊事棟は赤い瓦が使われています。
赤い瓦というと沖縄赤瓦を想像するかもしれませんが、この瓦は石州瓦という主に中国地方、山口県では日本海側で使われる瓦です。
異国感を感じるのは、沖縄赤瓦を想像させる石州瓦もですが、どちらかというと、この建屋の形で、正方形の建屋に越屋根が使われています。
この正方形の屋根の建物は炊事棟で、設備は水道8個、かまどは4個です。管理状況も良かったです。
異彩を放つ教会風のトイレ
角島大浜キャンプ場のトイレはこのような外観です。
キャンプ場の設備とは対照的な作りであり、違和感すら感じてしまいます。
このトイレは映画「四日間の奇蹟」のセットで、現在はトイレ兼観光スポットとして稼働中です。
トイレには小便器が3つに和式の便器が2つ。炊事棟と同様にこちらも綺麗に清掃されています。
身障者向けのトイレもありますが、場所は女性用トイレのギリギリ手前で、男性が使うには少し抵抗があるかもしれません。
利用料金は高規格キャンプ場並み
角島大浜キャンプ場の予約は6月1日から。
利用料金は1泊4000円となっており、高規格キャンプ場並みの料金です。
ですが、角島の風景と海水浴というこの場所でしか楽しめないというポイントを踏まえると妥当な料金ではないでしょうか。
加えてゴミの回収もしてくれるので、生ゴミが腐りやすい夏シーズンには嬉しい対応です。
デイキャンプは10時から17時までで、料金は2000円と、こちらも高規格キャンプ場並みの料金です。
デイキャンプで注意して欲しい点としては、宿泊者を優先しているので、タイミングによって断る事もあるそうです。
海水浴がメインで訪れる場合は、キャンプ場は利用せず、海水浴場でポップアップテントを設営する程度が良いかもしれません。
物販はほぼ無し
高規格キャンプ場に近い角島大浜キャンプ場ですが、物販についてはほぼありません。
売られているものは飲料水とバーベキュー用の炭だけです。
飲料水は自販機より若干安い150円なので、困ったときは少し嬉しい価格です。
食材の調達に利用してほしい道の駅 北浦街道 豊北
物販の無い角島大浜キャンプ場ですが、最寄りの道の駅に「北浦街道 豊北」となっており、角島大橋から約6kmとそう遠くありません。
方角によっては目の前を通過する場合もあると思います。
道の駅北浦街道豊北はトリップアドバイザーが発表した「旅好きが選ぶ!道の駅ランキング」で1位になるほど優良な道の駅であり、地元の特産品のお土産コーナーを始め、食堂では山口県の名物であるフグやクジラ料理を楽しむ事ができます。
キャンプ関連では、バーベキューでも使いやすいサザエやアワビ等の貝類、その他に処理済みの魚に、生け簀に入った魚なども販売されています。
角島内にも土産物店 しおかぜの里 角島
角島大浜キャンプ場の物販が少ないことは紹介しましたが、キャンプ場から1kmほど車を走らせれば土産物店である「しおかぜの里 角島」があります。
やはり品揃えは道の駅には劣りますが、キャンプ場利用者や小腹対策か登山でよく利用されるアルファ化米の炊き込みご飯なども販売されています。
しおかぜの里 角島は角島大橋を渡ってキャンプ場に着くまでに目に入るので、マークしておくと良いでしょう。
お土産、観光として角島灯台にも是非
キャンプの後に訪れてほしい場所がこの角島灯台で、日本海側で最も古い洋式の灯台となっています。
資料館や土産屋もありますが、一番のポイントは国内では数少ない登れる灯台という事。
海水浴シーズンのみオープンする角島唯一のキャンプ場である角島大浜キャンプ場。
ある程度の暑さは覚悟していましたが、本当に暑い。
周囲に日陰などは一切無いので、タープの準備は絶対です。
タープの他にも多めの飲料水や、飲料水を冷やすための氷など、暑さ対策と、加えて日焼け止めの対策もしっかりとお願いします。
また、このページに限った話ではありませんが、角島大浜キャンプ場は料金や営業期間の変動が特に多いようなので、公式ホームページでの確認を怠りなくお願いします。
角島大浜キャンプ場データ
キャンプ場タイプ | 平原キャンプ場 海岸キャンプ場 |
キャンプサイト | 区画サイト ログハウス |
予約 | 必要 |
料金 | 有料 |
休日 | なし |
営業期間 | 7月上旬〜8月下旬 |
トイレ | あり |
水道 | あり |
シャワー | 温水 冷水 |
かまど | あり |
ハンモック | 不可 |
ペット | 不可 |
アクセス
住所 | 山口県下関市豊北町大字角島1413-1 |
電話番号 | 083-786-0477(角島大浜海水浴場) |