今回紹介するキャンプ場は萩市のネムの丘キャンプ場です。ネムの丘キャンプ場は、むつみ総合事務所が管理しており、キャンプ場やバンガローを利用する際には、手続きを行う必要があります。
一方で遊具も設置されており、公園として利用をする場合には手続きは不要となっています。
実はキャンプ場の存在は以前から認知していたのですが、なかなか腰が上がりませんでした。
というのも、萩市の公式サイトにネムの丘キャンプ場が掲載されているのですが、キャンプ場として紹介されているにも関わらず、キャンプサイトやテントなどのキャンプをしている様子が一切掲載されていなかったからです。
「キャンプ場としては死んでいるのだろう」という予想が容易く、”赤の他人の死に顔を見に行く”くらいの重い足取りでキャンプ場へ向かいました。
道が狭く、落下物も多い
ネムの丘キャンプ場へ行く大きな目印として、むつみ昆虫王国があります。むつみ昆虫王国はカブトムシ専用の放虫施設で、夏の家族での観光地としておすすめのスポットです。
むつみ昆虫王国までの道幅は広く、運転も快適なのですが、昆虫王国を過ぎた所から道幅が急激に狭くなり、軽自動車でもすれ違いはできません。
ここからネムの丘キャンプ場まで約1.2km。木の枝を踏み、雑草で車を擦りながらキャンプ場へ向かいました。
迎えてくれたのはただの公園
道中の道幅と同じく、場内の道幅も狭いですが、一方通行になっているのですれ違いの心配はありません。
すぐに駐車場を見つけましたが、
「できればサイトの近くに停めたいな」と思いながらスルーすると場内をグルッと1周してしまいました。
2周目で車を停め、場内を散策しようとしましたが、遊歩道すら見つからず、狭い車道を歩きながら場内へ入りました。
場内に入ると遠目でも分かるほど大きな滑り台が見つかり一安心。遊具は幼児や小学生の低学年なら十分に遊べる立派な物が据え付けられています。
しかし、残念な事にあまり遊ばれた形跡はなく、木陰の遊具はコケが生えた場所も見られました。
見つからないキャンプサイト
遊具に続いてトイレにシャワー、炊事棟も発見したので、近くにキャンプサイトがあるのだろうと思っていました。
しかし、いくら探そうと、キャンプサイトのような場所は見つかりません。仕方がないので、キャンプの利用手続きを行うむつみ総合事務所へ電話をしました。
電話にて担当の方から
「滑り台から少し登った所にあるんですけど、草があるので今はちょっとわかりにくいかも」
そんな回答をされましたが、見渡す限り雑草で覆い茂っておりキャンプサイトのようには見えません。
サイトの確認は諦めて、
「わかりました(わかってない)」と言って無理やり話を区切りました。
このクオリティで有料キャンプ場
「このキャンプ場って無料で使えるんですよね?」
設備の状況から無意識に“無料”というワードが出てきてしまいました。
すると返答はまさかの「有料です」と。夕方から翌朝までの利用で1200円という強気の価格設定です。
呆れてその後すぐに電話を切りました。
意外に良かった点としては、トイレはコンクリート造りの密閉式で、風化した木材の匂いはありましたが、害虫の侵入はなさそうで、(おそらく人が入らない事もあり)嫌な匂いもありません。(おそらく人が入らない事もあり)炊事棟も綺麗でした。
キャンプ場としても公園としても終わってる
冒頭で予想していた通り、キャンプ場としては死んでいる状態だったネムの丘キャンプ場。
しかし状況は予想以上に悪く、公園としても死んでいるように見えました。
道中の道のりが悪いキャンプ場は多いので、まだ許容できます。
しかし子供向けの遊具があり、家族が来ることを想定しているのなら、道中や場内の道幅の狭さや雑草の伸びた管理状況はあり得ません。
なぜこんなアクセスの悪い場所に公園を作ったのか。「大金を期限内に使わないと殺されるんか?」といったレベルの無計画さを感じます。
最後にキャンプ場としての締めですが、「行く必要はありません」
- キャンプサイトが確認できない
- 有料キャンプ場
上記の二つの時点で、利用価値はありません。県内ワースト1は間違いないでしょう。
ネムの丘キャンプ場データ
キャンプ場タイプ | 林間キャンプ場 |
キャンプサイト | 区画サイト |
予約 | 要予約 |
料金 | 有料 |
休日 | なし |
営業期間 | 6月中旬~9月中旬 |
トイレ | あり |
水道 | あり |
シャワー | あり |
かまど | あり |
ハンモック | 不可 |
ペット | 表記なし |
アクセス
住所 | 山口県萩市高佐下伏馬 |
電話番号 | 08388-6-0211 (萩市むつみ総合事務所) |