県道262号線を走っていると、道沿いの大きな看板に「キャンプ場・サーキット」の文字が。
昔から何度も目の前を通ったことはありましたが、道路側から察するに「もう営業していないのかな?」と思うほどの寂れた印象。
ホームページを調べると、頻度は少ないながらも更新されている様なので、調査を兼ねて利用してきました。
キャンプ場に着くと、「あさひオートキャンプ場」と書かれており、どうやら施設全体は「萩アクティビティパーク」、キャンプ場の名前は「あさひオートキャンプ場」という名前のようです。
利用してすぐに感じた事として、「寂れていると思っていて申し訳ありませんでした」ということです。
古さが残ってはいるものの、綺麗に整備されており、高規格キャンプ場と紹介する事が出来るほどのキャンプ場でした。
完全予約制と定休日に注意
公式ホームページにも記載されていますが、あさひオートキャンプ場は開設時期や定休日が以下のように決まっています。
- 開設時期:4月〜11月(冬季休業)
- 定休日:毎週火曜日(月曜日~火曜日の宿泊は可)
- 受付時間:8:30〜17:00
- チェックイン:14:00〜17:00(遅くなる場合は要連絡)
- チェックアウト:10:00まで
完全予約制となっており、利用の前日までに予約を済ませておく必要があります。
エリア分けされるほどの広大な敷地面積
あさひオートキャンプ場は、場内にて4つのエリアに分かれます。
- パノラマエリア…オートサイト11区画
- 分水嶺エリア…オートサイト11区画
- 龍門エリア…オートサイト4区画、トレーラーハウス6区画
- ドイッチェエリア…オートサイト6区画、ケビン5区画
エリア・区画数を見てもらうだけで、いかに広いキャンプ場かと言うのは納得してもらえる事でしょう。
オートサイトなので広いキャンプ場だからと言って歩き回る必要は無いので安心して下さい。
トレーラーハウス・ケビンを含む全てに駐車スペースが用意されているので、車1台の横付けが可能です。
「エリア別の違いは?」という点ですが、大きな違いはありません。
唯一、パノラマエリアのみ見晴らしがとても良いので、利用の際はパノラマエリアを強くおすすめします。
管理しているスタッフの方も同様の認識の様で、受付の際「おすすめはパノラマエリアなのでそこにしましょうね」と提案してもらいました。
設備の充実っぷりはまさに高規格で家族向き
ここから、筆者が実際に利用したオートサイトの詳細な説明に入っていきます。
各サイト共通の専用設備は、下記の通りです。
- 駐車スペース(1台分)
- 全面芝生張り
- AC電源(2口)
- シンク(水道兼調理台)
車は1台のみ乗り入れ可能で各サイト毎に明確に区切られているので、初めての利用でも戸惑う事なく駐車することが出来ます。
各サイトの大きさはエリアが変化しても特に変わりはなく、駐車スペースを含めずに約6×8mの広さとなります。
家族利用でテントとタープを張るとちょうど良い広さといったところでしょうか。
シンクは専用の水道としての使い方だけでなく、調理をするスペースも十分に広いので、屋外での調理に慣れていない方にも使いやすい設備となっていました。
スタッフの方から「日陰が無いので、タープは張った方が良いですよ」との助言をいただきましたが、その通りで直射日光を常時浴びる事になります。
あさひオートキャンプ場を利用する際は、タープを忘れず持参しましょう。
もう1点ほど補足ですが、あさひオートキャンプ場では花火は禁止です。
全面芝生張りなので仕方のないですが、利用料金(後記)を見ても明らかに家族向けの利用を推進しているはずが矛盾しているなという印象を受けました。
周辺設備の整備状況も完璧
場内には各エリアの近くに、トイレ・シャワー棟やランドリー室、炊事棟があります。
今回は筆者が実際に利用したパノラマエリアから、直近の施設の紹介をします。
- トイレ・シャワー棟 全3箇所(パノラマエリアを確認)
- 小便器1つ
- 大便器1つ(和式1つ)
- シャワー室1箇所(1回/200円)
- ランドリー・シャワー棟 全2箇所(分水嶺エリア箇所を確認)
- 洗濯機1台(1回/200円)
- 乾燥機1台(1回/100円)
- シャワー室3箇所(1回/200円)
- 炊事棟 分水嶺エリア1箇所のみ
- 水道8箇所
- かまど8箇所
全ての施設で共通して言えるのは、とても綺麗に整備されているということです。
更に各エリアに隣接した場所に灰捨て場も設置されており、焚き火や炭調理後の後片付けもかなり手軽に行える様に管理されていました。
他のキャンプ場と違ったポイントとして、シャワー設備はコイン式ではなく、料金箱にお金を入れて使用するので、他のキャンプ場よりも安価で長く使える点がメリットと言えます。
炊事棟は場内に1箇所しか設置されていませんが、各サイトに専用のシンクがあるので、「バーナーや焚き火台を忘れた」といった場合以外は特に利用する事はなさそうです。
展望台には登るべからず
受付時、場内のマップや注意事項が書かれたA4サイズのカードを受け取ります。
そのマップを見ると、大多数の方が興味をそそられるであろう「展望台」の文字が。
「展望台と記載されているぐらいだから、キャンプ場の中でも1番景色が良いのであろう」と思い、筆者も期待と好奇心で、急勾配で段数のある階段を上がり、展望台まで登ってきました。
そして待っていたのは成長しきった木々に遮られ、何も見えない謎のスペースでした。
展望台までの道中は森の中を通るので、焚き火に適した薪や枝を拾うのが目的であれば、おすすめスポットと言えます。
ケビン・トレーラーハウスという選択肢も
エリアの説明の際にも少し触れましたが、あさひオートキャンプ場ではケビン・トレーラーハウスの利用も可能です。
ケビン(定員6人)
- AC電源
- シンク(水道兼調理台) ※オートサイトと同様に屋外に設置
ケビンはあくまで寝るだけの広さしかなく、内部にはAC電源以外の設備は無い様です。
ケビンと駐車場スペースの他に約4×4mほどの空きスペースが有るので、昼間は屋外にてタープを張ってBBQなどを楽しみ、夜はケビン内にて就寝と気軽に外遊びを楽しめる設計となっていました。
「キャンプをしてみたいけど、外で寝るのはちょっと…」というアウトドア初心者の方におすすめです。
トレーラーハウス(定員5人)
- AC電源
- 電化製品(冷蔵庫・電子レンジ・電磁調理器・TV・エアコン)
- トイレ
- バスルーム
- 流し台
- 調理器具(鍋・フライパン)
トレーラーハウスはキャンプ慣れしている方でも興味を惹く見た目では無いでしょうか。
設備も充実しており、食材だけを持参しても事足りそうなほどです。
更に、全てのトレーラーハウスに専用のウッドデッキが併設されているので、調理した料理を外で食べるといった楽しみ方も可能です。
大人も楽しめるサーキットが併設
萩アクティビティパークを利用する際の最大の魅力とも言えるのが、「ナチュラサーキット」の存在です。
普通免許を所持していれば、レーシングカートのレンタルも可能なので、子供だけでなく大人も楽しむ事ができます。
もちろん小さなお子さん連れでの利用には、2人乗りレジャーカートのレンタルも出来るので、楽しい思い出作りにもぴったりです。
やや特殊な料金形態
あさひオートキャンプ場では他のキャンプ場と違い、料金設定が少々特殊です。
オートサイト | ケビン | トレーラーハウス サイト付き | トレーラーハウス サイト無し | |
---|---|---|---|---|
宿泊 | 3140円 | 5400円 | 12570円 | 10400円 |
日帰り | 1050円 | 3140円 | 5240円 | 5240円 |
上記に加えて以下の入場料も必要です。
- 大人(高校生以上)…550円
- 子供(中学生以下)…330円
つまり人数が増えれば増えるほど、利用料金が上がるシステムです。
人数によって変動するので、一概に比較はできませんが、それでも他の高規格キャンプ場に比べると、若干高い印象です。
ですが、見晴らしの良いパノラマエリアや珍しいトレーラーハウス、サーキット等の、萩アクティビティパーク独自のポイントに目を向ければ利用してみるのもアリではないでしょうか。
萩アクティビティパークの入口は古さが出ていますが、中に入ると古くなった施設にもしっかりと手をかけており、十分に快適に過ごす事ができます。
レンタルも一通りそろっており、宿泊の際もスタッフが常駐するので、キャンプのデビューとしてもオススメです。
今回は宿泊しませんでしたが、パノラマエリアは開けているぶん、星空もよく見えるはずです。
利用の際は是非チェックしてみてください。
あさひオートキャンプ場データ
キャンプ場タイプ | 林間キャンプ場 |
キャンプサイト | オートサイト(電源付き) ログハウス |
予約 | 要予約 |
料金 | 有料 |
休日 | 火曜日 |
営業期間 | 4~11月 |
トイレ | あり |
水道 | あり |
シャワー | 温水 |
かまど | あり |
ハンモック | 不可 |
ペット | 可(オートサイトのみ) |
アクセス
住所 | 山口県萩市佐々並463-1 |
電話番号 | 0838-56-0390(萩アクティビティパーク) |