今回は道の駅と温泉が近くにある、キャンプ場の立地条件としては最高な場所の「田万川(たまがわ)キャンプ場」の紹介をします。
田万川キャンプ場は広々としたフリーサイトは家族でのキャンプにオススメの作りとなっており、家族向けとしては安い1000円という価格設定です。
しかし、残念な事に価格が安いせいか、悪い点も多くありました。
そんな田万川キャンプ場について紹介していきます。
施設全体を管理する道の駅ゆとりパークたまがわ
田万川キャンプ場は、道の駅ゆとりパークたまがわの一部です。ゆとりパークたまがわは、道の駅、温泉、キャンプ場の3つを管理しています。
道の駅のメインとも言える特産物直売所の品揃えは、スーパーと比較しても遜色がないほどです。
食材や飲み物、調味料やキャンプで使う薪に至るまで豊富に取り揃えているので、食材関係を何も持っていなくとも、この道の駅だけで全て解決します。
これらの豊富な品揃えに加えて、県内のお土産を多数取り扱っています。
- 地元産の新鮮な肉、魚、野菜などを買ってキャンプで調理する
- 家族や友人へのお土産を買って帰る
直売所と温泉の組み合わせとしては、ABUキャンプフィールドがある、道の駅阿武町に近いでしょうか。
利用申請は田万川温泉憩いの湯にて
道の駅ゆとりパークたまがわを通過して約850m先にキャンプ場と温泉施設「田万川温泉 憩いの湯」があり、この温泉施設にてキャンプ場の利用申請を行います。
申請の際に利用許可証を渡されるので、許可証をテントの見える場所に掲示するのが決まりです。
利用料金は基本(4〜5人)とソロキャンプで分かれている珍しい設定方法すが、どちらも比較的安価な料金設定です。
- 基本料金(4〜5人) テント1張 1000円/泊
- ソロキャンプ(1人) テント1張 500円/泊
隣接している温泉施設は令和4年にリニューアルしており、料金は下記の通り、サイトの料金と同じくリーズナブルな価格設定となっており、キャンプ場の隣という最高の立地条件なので、是非利用してください。
- 大人(中学生以上) 550円
- 子供(小学生) 250円
- 子供(小学生未満) 100円
広々としたサイトは車乗り入れ不可のフリーサイト
田万川キャンプ場は、車乗り入れ不可のフリーサイトとなっています。
キャンプ場の敷地面積はかなり広く、公式のホームページによるとテント約50張りが可能との事でした。
駐車場とフリーサイトは隣接しており、場所によってはほとんど移動せずに設営・撤収が可能です。
しかしサイトが広い事もあり、設営する場所をサイトの隅の方にしてしまうと70〜100mほど、荷物を抱えて移動する事になります。
キャンプ場の混み具合いにもよりますが、駐車する場所と設営する場所の位置関係をじっくりと吟味しましょう。
全面芝生張りで柔らかい地面
サイトは全面芝生張りで土は柔らかめなので、設営において芝生・柔らかめな土の恩恵を感じる事が出来ます。
柔らかい土のおかげで、アルミペグでもある程度は手だけで固定出来ましたが、一部苦労した箇所もあったので軽量のハンマーを持参する事をおすすめします。
芝生の上という安心感と、敷地面積の広さはお子さんとの外遊びにもうってつけです。
家族でキャンプをする際は、外遊び出来る道具をお忘れなく。
一部ハンモック泊可能な場所も有り
数は多くありませんが、大小様々な樹木が植樹されており、少なくとも5箇所ほどハンモック泊可能な箇所を確認出来ました。
広大な敷地面積にしては、少ないハンモックの設営可能な場所なので、ハイシーズンともなれば先約で埋まっている可能性もあります。
夏など混雑が予想されるタイミングで訪れる場合は、ハンモック以外の設営手段を準備する事をおすすめします。
備え付けのイスやテーブルが多い
田万川キャンプ場では、他のキャンプ場と比べて、備え付けのテーブル、イスの数が多いです。
等間隔に設置されており、イスだけで約20箇所、テーブルとイスのセットは約15箇所ほど確認出来ました。
これらを上手く活用した設営にする事で、テーブルやイスを持っていく手間、労力が無くなります。
家族でのキャンプを含め、人数が多ければ多いほど、イスやテーブルは嵩張る道具なので、上手に活用しましょう。
補足ですが、イス、テーブル共に野ざらしの状態なので、苔が生えている箇所も多かったです。
ある程度、汚れている前提で道具や敷物などを持参しましょう。
設備の維持管理、清掃状況はかなり悪い
サイトが広いので、トイレ、炊事棟共に2箇所ずつ設置されています。
ですが、2箇所共に設備の維持管理・清掃状況は、はっきり言ってかなり悪い状態で、このキャンプ場の最大のウィークポイントとなっています。
強いて選ぶなら、管理棟付近の炊事棟とトイレが良かったので、こちらを紹介していきます。
ゴミの放置が見られる炊事棟
水道14箇所(1箇所破損により使用不可)、立水栓2箇所、かまど6箇所が設置されています。
経年劣化は見られるものの、炊事棟内は使用に不満を覚えるほど汚くはありません。
ですが「何故ここにまとめているのか?」という灰や炭、木片、網などの塊が炊事棟横にありました。
田万川キャンプ場のルールとしては、ゴミは全て持ち帰るように決まっています。
利用者のマナーが悪い事は一番の問題ですが、食事の準備をする横に大量のゴミがあるのは異様な光景です。
多量のタバコの吸殻、生ゴミなども混ざっており、見ただけで不快でした。
使用不可のまま放置されているトイレ
トイレも炊事棟同様に経年劣化は見られるものの、不満を覚えるほど汚くはありません。
ですが、小便器4つ、大便器3つに対して大便器2つが故障により、使用不可。
使用不可と書かれている表示も劣化していた為、直近で故障したとは考え辛く、長期間使用不可のままで放置されているようでした。
また、多目的トイレは使用可能でしたが、こちらの清掃状況は良いとは言い難いという事も補足しておきます。
夏はトイレ内にツバメが巣を作っており、フンでかなり汚れていました。
もう1箇所の炊事棟とトイレの状況
参考までにおすすめ出来ないもう1箇所の炊事棟及びトイレについて箇条書きにて簡単に紹介します。
- 炊事棟付近の樹木が伸び放題で、昼間から太陽が遮られて雰囲気が暗い
- トイレは入口に蜘蛛の巣。トイレ内には、ハエも多数
- 多目的トイレは破損により、使用不可
上記の状態で、もう一つの炊事棟及びトイレは、どう見ても管理されていない状態でした。
改善の余地が多数のキャンプ場でした
立地条件・リーズナブルな価格と利点は多いものの、残念ながら「管理状況が改善されない限り、おすすめできるキャンプ場では無い」というキャンプ場でした。
無料のキャンプ場でも、このキャンプ場より管理が行き届いたキャンプ場はたくさんあり、1泊1000円という価格設定を込みで考えても、わざわざこのキャンプ場を訪れる事はオススメできません。
しかしこのキャンプ場のポテンシャルの高さは見過ごしてはいけません。
今ある設備をきちんと修理して、快適に使えるように管理すれば、価格に見合った素晴らしいキャンプ場になると思います。
ゴミの持ち帰りについては、利用者が守れていないルールなので、快適なキャンプ場になるよう、利用の際は少しでも綺麗に使うように心がけましょう。
しっかりと作られたホームページがあったので、期待を膨らませて訪れただけに、管理の不届きさは本当に残念でした。
キャンプ場に関係無い施設の良さ(道の駅・温泉施設)が多いだけに、キャンプ場自体の悪さに特に目が行ってしまいました。
次回訪れる際は、キャンプ場の設備が改善されている事を祈っています。
田万川キャンプ場データ
キャンプ場タイプ | 平原キャンプ場 |
キャンプサイト | フリーサイト(乗り入れ不可) |
予約 | 必要 |
料金 | 有料 |
休日 | あり |
営業期間 | 通年 |
トイレ | あり |
水道 | あり |
かまど | あり |
ハンモック | 可 |
アクセス
住所 | 山口県萩市下田万 |
電話番号 | 08387-2-1150(道の駅ゆとりパークたまがわ) |