先日、友達から「キャンプやってみたいんだよね」という相談を受けました。
ハマるか分からない趣味なので、「ケビン泊から試してみて、徐々にキャンプに寄せてみては?」とアドバイスをしました。
そんな流れから、僕とライターのガジェくん、キャンプに興味がある友達の3人でケビン泊に挑戦する事に。
ガジェくんは一度家族でケビン泊の経験があり、今回唯一のケビン泊経験者ですが、大人ばかりのケビン泊は初の試み。
僕は小学生の頃に親に連れて行ってもらった経験がありますが、ほぼ初心者。
友達はキャンプ、ケビン泊未経験です。
キャンプ場は周防大島町の片添ヶ浜海浜公園オートキャンプ場の4人用ケビンを利用しました。
充実した設備で、持って行く物に逆に困惑
片添ヶ浜海浜公園オートキャンプ場の4人用ケビンの料金は1泊13610円で、普段からキャンプの料金に慣れている自分としてはやはり痛い出費です。
しかし設備の充実が半端じゃないんです。何と言っても屋根が付いているんですよ。屋根が。それに壁も!トイレもお風呂も!!
当日は到着後から小雨が降り出し、ケビンのメリットを如何なく発揮しました。
今回宿泊した片添ヶ浜海浜公園オートキャンプ場のケビンの備品として以下が備えられています。
- ケビン(テント、タープ、ペグ不要)
- シンク(ウォータータンク、水不要)
- 冷蔵庫(クーラーボックス不要)
- 布団(シュラフ、マット不要)
- クッキングヒーター(バーナー不要)
- 鍋、フライパン、電気ポット、炊飯器(クッカー不要)
- 包丁、まな板(ナイフ不要)
- カトラリー、皿(カトラリー、シェラカップ不要)
- 電子レンジ(チートアイテム)
- エアコン(チートアイテム)
簡単に言うと食材と飲み物以外に必要な物はありません。
強いて言うなら、テレビがありません。
せっかくのケビン泊なので、テレビなどは抜きで楽しんでほしいところですが、お子さんが小さい場合は、タブレットなどの時間を潰せる道具があった方が安心です。
アウトドアをより楽しみたい場合は追加を
ケビンにはデッキスペースがあり、デッキから屋外に直接アクセスが可能になっています。
デッキスペースでは火気は使用できませんが、デッキから下りればケビンの側で焚き火やバーベキューも可能です。
屋外で過ごす場合の注意点として、屋外用のテーブルや椅子は備わっていません。
調理、食事、雑談。外での過ごし方も様々あるので、過ごし方に合わせて、テーブルやチェアを準備しましょう。
今回のケビン泊は友人のキャンプ参入も視野に入れているため、夕飯は屋外での調理と食事にしようと、焚き火台やライスクッカーをキャンパー勢で持参しました。
しかしテーブルとチェアを準備しておらず、焚き火をヤンキー座りで囲むという、族の決起集会のようになってしまった事は反省点の一つです。
食材の買い出し
「キャンプと言えばキャンプメシだろ!」という人が多いかもしれません。
しかし僕もガジェくんも、驚くほどに食に興味がありません。二人とも平気でキャンプでインスタント食品を食べるほどです。
ですが、この日はキャンプ未経験の友達も居ます。未経験で客人でもある友達にそんな貧相な経験をさせてキャンプのマイナスイメージが付く事は避けなくてはいけません。
そこで、キャンプのご飯は3人でスーパーに集合して決める事にしました。
スーパーに到着してすぐ。ガジェくんが「お、サトウのご飯あるやん。ケビンならレンジあるし、失敗が無いコレだよなー」みたいな事を言いましたが、僕は全力で静止。
水と朝食のヨーグルトを買う女子力高めの友達を横目に、大量のスナック菓子を購入。
「焼くだけ」という安易な理由から、夕飯はバーベキュー。朝食はホットサンドに決まりました。
夕飯の前に寝床の準備
キャンプ場の到着は15時ごろ。「昼食と夕飯は一緒で良いだろう」という話でまとまっていたため、僕のお腹はペコペコです。
キャンプ場ではレンタルでバーベキューコンロのレンタルも行っていますが、我々には圧倒的キャンプ感を出してくれる焚き火台があります。
「ガジェくん。早く火を起こしてバーベキューの準備を…」
焚き火台を持ってきたガジェくんにお願いしようとしましたが、彼にはキャンプ場に着くと最初に行う事があるのです。
それは寝床の準備です。特に素晴らしいノウハウでもないのですが、「寝たいときに寝床があるってサイコー」だそうです。
ケビンの寝床の清潔感について不安な人も居るかと思いますが、片添ヶ浜海浜公園オートキャンプ場ではチェックインの際に綺麗なシーツや枕カバー等一式を人数分渡されます。
布団や枕は部屋にあるので、被せるだけで綺麗な布団が出来上がりです。
メインの夕飯はバーベキュー
寝床の準備を終えて、バーベキューの準備がスタート。
僕は持参したライスクッカーで白米の炊飯を担当しました。
家庭や旅行とは異なり、キャンプやケビン泊では調理した物が余ると持ち帰りが大変なので、作り過ぎは禁物です。
家庭では僕と妻と幼児の子供2人で2合くらいで十分足りる事を参考に、この日は一人一合を目安に3合ほど炊きました。
しかし、キャンプの雰囲気のせいか、お腹が空いているせいか、買ったお肉が美味しいせいか、ご飯が進む進む!
バーベキューは焚き火台を持参したガジェくんの担当です。
ガジェくんの希望でお肉はダイソーのバーベキューシートで焼きました。
- 「おぉ!コレすげぇ!!」
- 「あーこれがこれでね、なるほど」
- 「やっぱクソやな」
- 「調理用の鉄板貸して」
こんな感じで、中盤頃には僕が持参した調理用の鉄板を使用しました。
ガジェくんのホームページにバーベキューシートのレポートもあるので、興味があればどうぞ。
キャンパーでも虫はイヤ
屋外で過ごす道具を持参していなかった事もありますが、小雨の影響もあって屋外での長居は断念。
ケビンの据え付けのダイニングチェアに座ったり、ベッドに転がったりしながら雑談をして過ごしていました。
すると外から招かれざる影が。虫です。玄関にあった殺虫スプレーはそういう事か。
キャンパーが二人居るので虫には慣れたものですが、不思議と室内に虫が居ると居心地が悪いもの。
- 「全ての窓を確認しろォ!!!」
- 「殺虫剤だ!」
- 「頭上に行ったぞ!」
- 「梁(はり)の死角に回り込んだ!!」
夕飯、朝食のメニューを話し合い、夕飯の準備や後片付けを共同で行い、同じ釜のメシまで食べた我々の連携の下において、虫は敵ではありませんでした。
適当にぶっ込むだけでホットサンドはウマイ
布団の心地良さに加えて、キャンプや虫退治の疲労感で夜はぐっすり。おかげで気持ちの良い朝を迎える事ができました。
朝食は食材の購入でも紹介した通り、ホットサンドです。
以前のキャンプレポートでも登場したホットサンドメーカーですが、この時は「せんべろ」という制限された企画の中での調理でした。
しかし、今回のホットサンドは無制限の翼を得ており、ホットサンドメーカーのポテンシャルの高さを改めて示してくれました。
ホットサンドメーカーは適当に詰め焼くだけで、しっかりと形のある料理になるので、本当にオススメです。
簡単にですが、今回の具材を紹介すると
- トマト(マジで必須)
- マヨネーズ(必須:ゆで卵のマヨネーズ和えで代用)
- スライスチーズ
- 千切りキャベツ
- ベーコン
トースト2枚は「うーん」ですが、ホットサンド1枚なら「ペロリ」。これがホットサンドの力。
ケビンはケビンで良いな!
チェアを忘れるというミスがあったものの、僕の採点としては90点くらいのケビン泊でした。
ケビン泊という出費の高いプランでしたが、シーツの清潔感や、クリーニングの料金が含まれている事まで考えれば妥当です。
初のケビン泊でしたが、荷物がかなり減った事が大きなメリットとしてあるものの、加えてタープやテントの設営撤収作業が不要になる点も良かったです。
P.S.友達から「次はキャンプに行こうぜ!!」といった連絡は未だに来ていません。