今回紹介するキャンプ場は、下関市にある菊川自然活用村です。
無料キャンプ場となっており、好きな時に行って好きな時に帰れるキャンプ場です。
まずはネットに多く出ている「閉鎖した」という情報について修正しておきましょう。
もともと、この菊川自然活用村は有料キャンプ場で、キャンプ場以外の運営もしていたようです。
この窓口をしていた場所が自然環境活用センターなのですが、この自然環境活用センターが閉鎖され、キャンプ場は無料で開放されるようになりました。
ですが自然環境活用センターが閉鎖した事から、「キャンプ場も閉鎖した」という誤った情報が一人歩きしてしまったようです。
ちなみに閉鎖した自然環境活用センターは現在、飲食店「囲炉裏処 なべや」としてオープンしており、店の向かいには周辺の案内図が設置されています。
紹介した通り、菊川自然活用村は無料キャンプ場として運営しているのですが、ネットの情報も少ないですし、実際に現地に行ってみても、「ここでキャンプをしても大丈夫なの?」といった場所もありました。
不明な点については、下関市に確認したので、情報の補填として最後まで読んで頂ければと思います。
書かれたキャンプサイトは3箇所のみ
さきほど紹介した案内図に従ってキャンプサイトの紹介をしていきましょう。
この案内図によると、キャンプサイトは炊事棟横と炊事棟の道路向かい、野外緑地広場の3箇所。
炊事棟横
名前の通り、炊事棟が真横にあるサイトです。
水道もかまども小規模ですが、屋根も付いており、雨の中でもそこそこ安心して利用できます。
しかし炊事棟の周辺の地面には拳サイズの石が多数あり、ソロキャンプなら3組、家族なら2組がギリギリといった所です。
拳サイズの石は車の乗り入れにも問題なので、セダンやファミリーカーでも無理ではありませんが、アウトドア向けの乗用車を推奨します。
上側の写真にガッツリと直火の跡が写っていますが、菊川自然活用村では全ての場所で直火は禁止です。
炊事棟道路向かい
炊事棟から道路を挟んだ場所もキャンプサイトとなっていますが、こちらはあまり人が入らないようで、訪れた際はスギの葉が大量に落ちていました。
この場所で設営をする場合は、葉を避け、火気の扱いには十分に注意しましょう。
車の乗り入れまで考えると、ソロキャンプなら3組くらい設営できそうですが、入口が少し狭いので、プライベートスペースを考えると2組。
または干渉しても気にならないソログルがオススメです。
また、上の写真の左手側は急斜面となっており、柵などもありません。
車を乗り入れる際は、周囲の確認をしっかりとお願いします。
小さなスペースと林間のサイトで野営感が最も強いサイトです。
野外緑地広場
紹介している3箇所のサイトの中で、筆者が最も使いやすいと思うのが、この野外緑地広場です。
炊事棟周辺に比べると、面積がとても広く、誰もが使いやすいフラットな地面となっています。
設備は隅に水道があるだけで、かまどはありませんが、昨今の焚き火やバーナーを使うキャンプスタイルを考えるとそう問題ではないでしょう。
周囲の木は全て桜の木なので、春の利用を是非オススメします。
書かれた場所以外での設営もOK
菊川自然活用村のキャンプについて、最も気になっていた点が、芝生広場、運動広場、展望広場の利用についてでした。
案内図によるとキャンプサイトのように書かれていないのですが、ネットの情報や実際に訪れて確認したところ、テントの設営や焚き火の痕跡が複数見つかりました。
キャンプサイトの表記が無いので、念のため下関市に確認してみましたが、キャンプをしてもOKとの事。
注意するべきポイントとして、周辺にキャンプ場の利用方法についての掲示板がありません。
掲示板は案内図の側と、野外緑地広場の入口の2箇所にあるので、利用前に必ず一読しましょう。
芝生広場
菊川自然活用村の中で最も人気のサイトがこの芝生広場です。
芝が車で踏まれて、半分以上は芝というより土のサイトとなっていますが、
- 車の乗り入れも楽々
- 広いのでスペースを確保しやすい
- フラットで設営も簡単で快適
という三拍子揃ったサイトとなっています。
気になる点としては水道が近くに無く、直近の水道は上で紹介した野外緑地広場になります。
直近とはいえ、距離としてはかなり遠めなのでウォータータンクを忘れずに持参しましょう。
運動広場
芝生広場と同様に芝でフラットな地面で使いやすそうなのですが、状況を見てみると芝生広場ほど利用者は多くはなさそうです。
もちろん車の乗り入れも可能ですが、運動広場へ行くには炊事棟の前を通る必要があり、ここの道の悪さが原因の一つかもしれません。
「あまり人と接触せずに快適に過ごしたい」という人にオススメです。
展望広場
展望広場は砂利が多くあり、ペグの打ち込みに難がありそうです。
これに加えて、道も悪いので車の乗り入れも極一部の車種に限られます。
追い打ちをかけるようですが、展望広場という名前がついていながら、景色もイマイチで、何故か運動広場の方が見晴らしが良かったです。
ただ、展望広場のみ唯一水道があるので、この点はメリットと言えるでしょう。
水回りの欠点に気を付けて
紹介してきた通り、使える水道の場所は野外緑地広場、炊事棟、展望広場のみ。
屋根が無い場所が大半で、設備としてはキャンプ場の広さに対して不十分と言わざるを得ません。
またキャンプサイトに据え付けられている水道は全て飲用不可となっているので、人数分の水を確保してからキャンプ場まで向かいましょう。
またトイレは、冒頭で紹介した「囲炉裏処 なべや」の隣に新設(2022年4月頃完成)されており、男性用小便器、男性用洋式トイレ、女性用トイレ、身障者用トイレが設備されています。
全体的にサイトからトイレまでの距離が遠いのが気になりますが、利用しやすい芝生広場から最も近いので目を瞑りましょう。
案内図に書かれている3箇所のサイトを見た時は、「無料ならこんなものだよなぁ」という印象だったのですが、芝生広場や他の場所でも設営しても良いという市からの返答を受けて、評価が一転。
キャンプ場の知名度としては低い方だと思うのですが、西部の無料キャンプ場の中では大型であり、かなり綺麗に整備している、オススメできるキャンプ場の一つです。
エリアによって雰囲気が変わる点も非常に面白く、初心者が使いやすい芝生広場から、玄人が楽しめそうな炊事棟周辺など、多くの人に満足してもらえるキャンプ場だと思います。
無料キャンプ場なので、マナーの悪い利用者の影も見られました。
「マナーが悪く閉鎖した」という最悪の事態にならないよう、全員がルールを守って利用しましょう。
菊川自然活用村キャンプ場データ
キャンプ場タイプ | 平原キャンプ場 林間キャンプ場 |
キャンプサイト | フリーサイト(乗り入れ可) |
予約 | 不要 |
料金 | 無料 |
休日 | なし |
営業期間 | 通年 |
トイレ | あり |
水道 | あり |
シャワー | なし |
かまど | あり |
ハンモック | 不可 |
ペット | 可 |
アクセス
住所 | 山口県下関市菊川町大字上岡枝 |
電話番号 | 083-287-1111(下関市役所菊川総合支所地域政策課) |
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