「夏といえば海水浴とキャンプをセットで!」という人も多いのではないでしょうか。
ただ山口県内に海水浴とキャンプが楽しめるキャンプ場というのはかなりの数があり、なかなか選ぶのも難しいですよね。
そんな貴方に山口県のちょっと変わった海水浴が楽しめるキャンプ場を紹介しましょう。
今回紹介する青海島キャンプ村はシュノーケリング、スキューバーの地として有名なキャンプ場です。
有料の区画サイトはやや小さめで、キャンプ場というより海水浴場のイメージの強いキャンプ場ですが、「シュノーケリング?ちょっと面白そう!」という人は是非最後までチェックしてください。
まずお伝えしたい事として、海水浴シーズン真っ只中の7月下旬に利用しました。
海水浴場を兼ねるキャンプ場という事で時期によって利用状況が異なりそうなので、念頭に置いた上で読んでいただければと思います。
スキューバー、シュノーケリングの地
冒頭で紹介した通り、青海島キャンプ村はスキューバーの地です。
山口県北長門海岸国定公園「青海島」は、全国屈指のダイビングスポットです。 ビーチから直接海に入ることができ、初心者の方でも安心して楽しめるところが魅力です。こちらのビーチは砂利浜のため、砂が巻き上がりにくく、安定した透明度の高さを誇っています。、日本海側に面しながらも、地形が湾状になっており、浅瀬で比較的穏やかな流れのためダイビングしやすい環境です。
青海島ダイビングスポット|ながと観光なび ななび
シュノーケリングでも魚は見えるので、シュノーケルマスクの準備をお忘れなく!
4種類から選択できるキャンプサイト
青海島キャンプ村には区画サイトとフリーサイト、草地とデッキサイトがあります。
車の乗り入れはできず、駐車場からキャンプサイトまで約200メートル歩きますが、管理棟にて無料で一輪車を借りることができます。
4種類のキャンプサイトがあるものの、実際に稼働しているのは区画サイトのみといった感じで、そんなメインとも言える区画サイトの料金は1泊1500円。
ホームページには書かれていませんが、デイキャンプも可能で、宿泊利用の価格を半額にして10の位を四捨五入です。
別途駐車料金が必要
青海島キャンプ村の駐車場は別の事業者が管理しており、キャンプ場の利用料金に加えて駐車場の料金として500円が必要です。
一度入れば時間無制限で利用できますが、買い出しなどで駐車場から出ると、同じ日であっても再び駐車料金が必要になるので、注意しましょう。
ほぼ全組が区画サイトを利用
青海島キャンプ場のキャンプの利用者はほぼ全組が区画サイトを利用します。
サイトの広さは5×5メートルで、前列に5区画、その後ろに5区画、後列に2区画の全12区画からなっています。
この区画サイトは公式ホームページではビーチサイトと書かれていますが、実際は芝のサイトで前列は海を眺めながらのキャンプが可能であり、直進すれば海という贅沢な区画です。
サイトはロープで区切られているだけであり、サイズの小ささもあって圧迫感が強め。
自由の利かないフリーサイト
区画サイトを除いた芝のエリアがフリーサイトです。
フリーサイトというと好きなように荷物を広げて、広々と過ごせるのが醍醐味ですが、青海島キャンプ村では答えは「No」です。
その理由としては、フリーサイトの設営スペースは海水浴客の通路でもあり、そこに設営すると海水浴客の通行の邪魔になり、お互い快適に過ごすことはできません。
ソロキャンパーはデッキサイトか草地サイトへ
海から離れた場所にデッキサイトと草地サイトがあります。
広さは双方ともに3×4メートル(目測)です。
サイトの小ささや、海から離れている事から、区画サイトやフリーサイトよりは静かに過ごせるので、ソロキャンパーにオススメです。
デッキサイトと草地サイトは一輪車を使えないほどの斜面があるので、利用の際は荷物は少なくしておく事を推奨します。
しかし、これだけ海水浴場が賑わっている中で、あえてこの青海島キャンプ村でソロキャンプをするメリットはあまり無さそうです。
家族連れも安心のバンガローとトムトム
青海島キャンプ村にはバンガローとトムトムがそれぞれ5棟あります。
バンガローは全てにエアコンとAC電源。
5棟のうち、3棟はキッチンや冷蔵庫も付いています。
残りのバンガロー2棟はキッチン、冷蔵庫が付いていない点に加えて、デッキサイト、草地サイトで紹介した斜面も登ります。
しかしこれらのデメリットがある分、料金が少し安く、ベランダからの景色も良いです。
トムトムは2階建ての建物で、1階は吹き抜けになっています。
1階部分をダイニングスペースとしてバーベキューなど、2階を就寝スペースとして利用する人が多いようです。
バンガロー、トムトムに共通してトイレ、シャワー無いので、キャンプ場にある共用のトイレ、シャワーを使用します。
共同スペースの管理状況も良好
青海島キャンプ村の共同スペースは以下のようになっています。
- トイレ 男女別(男性側のみ確認)
- 小便器4つ
- 和式トイレ3つ
- 身障者用トイレ(2021年7月故障中)
- 冷水シャワー
- 温水シャワー
- 炊事棟
- ガスコンロ10個
- 水道10個
- 6人用バーベキューテーブル 1500円/回
トイレはキャンプ場入口付近にありますが、基本的にどの場所からもアクセスは同じくらいの距離で、そう遠くもなく不自由なく使えます。
トイレへのアクセスが悪いのは山の斜面に建ったバンガローや草地、デッキサイトからはやや遠くなるので、斜面のバンガローで小さなお子さんと宿泊する場合は要注意です。
暑い夏の時期に利用しましたが、トイレの清掃状況も良く、臭気も気になりませんでした。
トイレ同様に炊事棟の管理状況も良く、完全に建屋の中にあるので、一般的なキャンプ場より清潔です。
屋内という事で、かまどはなく、代わりにガスコンロが設置されています。
ガスコンロは点火装置が付いていないので、利用する場合はライターやガストーチなどの火種になるものが必要です。
リストには書きませんでしたが、山の斜面にも炊事棟があります。
こちらはホームページの情報では稼働中のようですが、見た目には休止状態に見えるほどでした。
ゴミの処理もキャンプ場で
青海島キャンプ村ではゴミを分別すれば無料で廃棄可能です。
分別の種類は以下の4種。
・可燃ゴミ…紙類、プラスティック容器、ビニール類、貝殻など
・不燃ゴミ…ガラス類、割れたビンなど
・資源ゴミ…ペットボトル、ビン、缶
(ペットボトルのキャップとラベルははずして可燃ゴミへ)
山口県長門市青海島のキャンプ場 | 青海島キャンプ村
キャンプの利用手続き時に、可燃ゴミ用と資源ゴミ用のゴミ袋が手渡されます。
資源ゴミと一括りで1袋貰えますが、ゴミ捨て場でペットボトル、ビン、缶、更にペットボトルのラベル、キャップの仕分け等が必要です。
配布のゴミ袋に入れてゴミ捨て場で広げて仕分けするのも手間なので、小さなゴミ袋を複数持参し、予め仕分けしておきましょう。
また灰は炊事棟と管理棟にペール缶があるので、ここで廃棄するように決まっています。
休憩所のマナーは悪かった
綺麗な共同スペースで全体的に印象の良かった青海島キャンプ村ですが、共同で利用する休憩スペースのマナーは悪かったです。
主に海水浴客が休むためのスペースとなっており、キャンプで利用する人は少ないと思いますが、椅子は海水浴利用客の荷物で陣取られ、座るスペースは全くありませんでした。
海に入らない人は利用しなくてもよさそう
青海島キャンプ村を利用してみたイメージとして「海水浴、ダイビングのついでにキャンプもどうぞ」といった感じでした。
ただ、冒頭にも書いた通り、海水浴シーズンのど真ん中で利用したので、海水浴シーズンを外せば少し状況が違うかもしれません。
そこで「海水浴シーズンを避ければ」というケースも考えてみましたが、青海島キャンプ村から海水浴を取り除いてしまうと、5×5メートルのテントサイトという小さな区画サイトしか残りません。
「海を眺めながらキャンプ」というロケーションは良いですが、5×5メートルのサイトにロープで区切られたスペースは、海の解放感とは裏腹に窮屈です。
山口県内には海を見渡せるキャンプ場はたくさんあるので、海に入らないなら、わざわざ青海島キャンプ村を選ぶメリットは無さそうです。
何の予備知識も無くキャンプ場を訪れた筆者でしたが、周囲は水着やウェットスーツを着た人ばかり。
実際にキャンプをする中でも海水浴をしていないのは自分だけで、バリバリのキャンプスタイルの服装をした自分はかなり浮いていたように思います。
海水浴シーズンが落ち着けば人は落ち着くと思いますが、スキューバーダイビングの利用者は海水浴シーズン以外にも居る事はお忘れなく。
青海島キャンプ村データ
キャンプ場タイプ | 平原キャンプ場 海岸キャンプ場 |
キャンプサイト | 区画サイト フリーサイト ログハウス |
予約 | 必要 |
料金 | 有料 |
休日 | なし |
営業期間 | 4月1日~11月30日 |
トイレ | あり |
水道 | あり |
シャワー | 温水 冷水 |
かまど | なし |
ハンモック | 不可 |
ペット | 可 |
アクセス
住所 | 山口県長門市仙崎2057 |
電話番号 | 0837-26-1357(青海島キャンプ村) |