夏の時期1ヶ月のみしかオープンしない短期開設のキャンプ場をご存知ですか?
今回は幻と言っても過言ではないほど開設期間が短いキャンプ場である「虹ヶ浜キャンプ場」「室積キャンプ場」の2箇所を紹介します。
両キャンプ場ともに光市が管理しており、似ている点が多いキャンプ場です。
似ている点・似ていない点を説明しつつ、「結局どちらがおすすめなのか?」という点までしっかりと踏み込んで解説していきます。
ここまで似ているキャンプ場も珍しい
まずは似ている点をまとめて記載します。
- ビーチは目と鼻の先
- とは言いつつも、ビーチでのテント設営・キャンプは不可
- 松林の中にあるテントサイトのため、タープ泊が複数箇所で可能
- 設備の老朽化が激しい
- 花火不可
上記に加え、開設時期も全く一緒です。
筆者は2箇所を同じ日に利用しましたが、文字通り「ほとんど一緒だな…」と思いました。
それもそのはずで、虹ヶ浜キャンプ場と室積キャンプ場は海沿いに6km離れた地点に位置しているだけで、立地条件もほぼ同じキャンプ場です。
どちらのキャンプ場もハンモックが利用可能
虹ヶ浜キャンプ場・室積キャンプ場ともに日本の白砂青松100選に選ばれていることもあり、松林は見ているだけで圧倒される様な雰囲気を感じます。
そんな松林の中にあるキャンプ場という利点を活かし、ハンモックを複数箇所で張ることが可能です。
ハンモックはミニマム装備好きには必須と言えますし、家族キャンプの遊び場としても大いに活躍してくれるアイテムとなります。
こちらのキャンプ場を利用される際は是非持参することをおすすめします。
設備の老朽化も酷似
残念ポイントも酷似しており、どちらのキャンプ場も設備の老朽化が著しいです。
- トイレ
- 炊事棟
- 仮設シャワー
設備と言っても上述した通りで、最低限のものしか設置されていませんが、全ての設備がおすすめ出来るレベルに達していません。
特にトイレは古いこともあり、構造上難しいのでしょうが…悪臭を感じました。
ゴミは全て持ち帰りを
こちらも少々残念なポイントと言えますが、どちらのキャンプ場もゴミは全て持ち帰りとなります。
家族キャンプの場合、海水浴もセットで利用する方が大半だと思いますが、滞在時間が長くなればなるほどゴミの量も増えます。
テントサイトの場所には大きな違いが
虹ヶ浜キャンプ場・室積キャンプ場ともにビーチから徒歩圏内にテントサイトがあります。
車乗り入れ不可のフリーサイトに加えて、松林の中にある点も同じです。
1点だけ違うのは、虹ヶ浜キャンプ場のビーチ前にある松林はテントサイトでは無いということでしょうか。
虹ヶ浜キャンプ場のテントサイトはビーチから道路を挟んだ向かい側の管理事務所裏の松林にあり、少々わかりにくい位置になります。
一方、室積キャンプ場はビーチ手前の松林がテントサイトのため、立地条件は室積キャンプ場の方が優っていると感じました。
とは言え、ビーチ手前がテントサイトだと海水浴目的の人の通行路でもあるので、一概にどちらが上とはっきり断言出来るものでは無いとも言えると補足しておきます。
知名度は虹ケ浜キャンプ場に軍配
2つのキャンプ場はほとんど離れていないため、知名度も同じかと思いきやそんなことはありません。
筆者は生まれも育ちも山口県東部の人間ですが、室積キャンプ場の存在を最近まで知りませんでした。
逆に虹ヶ浜キャンプ場の存在は幼少期から知っており、利用経験もあるほどです。
周囲の店舗の数や臨時駐車場の設置、スタッフの数などからも明らかに虹ヶ浜キャンプ場に光市が力を入れているのは明白でした。
また、虹ヶ浜キャンプ場は定員約200名で、状況によって管理されている方の判断でそれ以降の利用をお断りしているというスタンスの様です。
穴場を求めるなら室積キャンプ場を
室積キャンプ場の周囲には唯一コンビニが徒歩圏内にあるのみで臨時駐車場の設置も無し、スタッフも半分以下と知名度が低いことは実際の状況からも見て取れました。
良く言えば室積キャンプ場は穴場のキャンプ場である事に間違いありません。
更に管理されている方と話した際に聞いた衝撃の発言も聞きました。
「ここのキャンプ場は定員何名ですか?」と尋ねると、
「うーん、定員とか無いよ?満員になること無いし」との返答が。
「キャンプブームの昨今にも関わらず、満員になることが無い?」と耳を疑いました。
これだけで室積キャンプ場を強く推したいポイントのひとつと言えるでしょう。
結局どちらのキャンプ場がおすすめ?
ここまで読んでいただいた皆様、お待たせしました。
かなり酷似している点が多い2箇所のキャンプ場ですが、結論をお伝えしますと下記の通りです。
- 家族キャンプには虹ヶ浜キャンプ場
- ソロキャンプには室積キャンプ場
虹ヶ浜キャンプ場は、徒歩圏内に有名なソフトクリーム店やハンバーガーショップ、コンビニもあります。
駐車場も臨時駐車場が複数設置されており、虹ケ浜海水浴場というネームバリューに恥じないよう管理にかなり手をかけている印象です。
有名なだけあってある程度悪い点も排除されており、大きなマイナス点は無いと言えるでしょう。
では室積キャンプ場はどうか?というと、徒歩圏内はコンビニが1店舗のみ。
臨時駐車場もないので、駐車場がいっぱいだったら?と考えると臨機応変に対応を変えられない家族キャンプには不向きです。
ソロキャンプであればそういったマイナス点も大きな問題ではなく、室積海水浴場の知名度の低さゆえの利用者が少ないという恩恵を受けることは大きなメリットと言えます。
筆者は朝早くから虹ヶ浜キャンプ場を利用したのですが、スタッフの方が朝からミーティングをしている光景を見掛けました。
15人ほどの方がいらっしゃり、地元でも有名なキャンプ場兼海水浴場の管理の大変さを垣間見ることになりました。
マナーよく利用して、来た時よりも綺麗にして帰ることを徹底していきたいものです。
ここまで読んでくださった方にも筆者と同じ気持ちになっていただければと思いつつ、今回の記事を締めさせていただきます。
虹ケ浜キャンプ場・室積キャンプ場データ
キャンプ場タイプ | 林間キャンプ場 |
キャンプサイト | フリーサイト |
予約 | 要予約 |
料金 | 有料 |
休日 | 休日なし |
営業期間 | 海水浴場シーズンのみ |
トイレ | あり |
水道 | あり |
シャワー | 温水シャワー 冷水シャワー |
かまど | なし |
ハンモック | 可 |
ペット | 表記なし |
アクセス:虹ケ浜キャンプ場
住所 | 山口県光市虹ケ浜2丁目 |
電話番号 | 0833-72-8766(虹ケ浜案内所・キャンプ場) |
アクセス:室積キャンプ場
住所 | 山口県光市室積新開 |
電話番号 | 0833-79-3043(室積キャンプ事務所) |