キャンプと言えば、大自然の中で不自由を楽しむものと言われます。
「自然と触れ合いたい」「でも不自由過ぎるのは嫌だ」「しっかりと整備はされていて欲しい」それに加えて「利用料金も安い方が良い!」
そんな要望に応える事が可能な有料キャンプ場、二鹿野外活動センターを紹介します。
- 宿泊料金313円という破格の安さ
- 車乗り入れ可能なフリーサイト
- 施設の管理状況も申し分無し
これらの良条件を兼ね備えた場所が、今回紹介する「二鹿(ふたしか)野外活動センター」です。
メリットばかりではなく、残念ながらデメリットもあるので、最後までしっかりと読んでいって下さい。
本題の前に1点注意点をお伝えすると、人気キャンプ場であるが故に、予約は必須です。
フリーサイトと区画サイトから選択可能
二鹿野外活動センターは、フリーサイトと区画サイトがあり、その日の空き状況次第で好きなサイトを利用する事が可能です。
サイトの事前予約は出来ませんが、選択肢があるだけで、その日の気分や利用状況に合わせて、柔軟に選択出来るメリットとも言えます。
車の乗り入れが可能なフリーサイト
フリーサイトは車の乗り入れが可能で、また炊事場やトイレが近い事が特徴です。
荷物が多くなりがちな、家族や友人との複数人での利用であれば、断然フリーサイトをオススメします。
更に、フリーサイトの外周に沿って桜の木が5本植えられており、春には綺麗な桜を見ながらのお花見キャンプも可能です。
フリーサイトのデメリットして、「混雑時は利用が難しい」「日陰になる場所がほとんど無い」という2点が挙げられます。
キャンプ場全体の面積を考えると、フリーサイトの面積は狭く、10組程度の利用で窮屈になります。
夏場のハイシーズンには、特に混雑する事が予想されるので、早めの到着・設営する事を強くおすすめします。
日陰になる場所はほとんど無いので、日差しが強い日はタープが必須となります。
デメリットが多い区画サイト
区画サイトは24区画あり、山を削った場所に作られているので、階段の登り下りが必須です。
階段があるが故に、車の乗り入れも不可・アウトドア用のワゴンでの運搬も困難な立地となります。
更に、区画サイトは1つ1つの区画が約3.5m×3.5mと、かなり狭いです。
最近の家族向けに販売されている大きなテントは、ほとんど設営する事が出来ず、出来てもテントスペースしか無いといった状況になります。
そういった事情から、荷物が多くないソロキャンパーなどの熟練者向けのサイトと言えます。
フリーサイトと違い、林間サイトで木に囲まれているので、日陰はとても多く、周囲の木を利用した設営を楽しむ事が可能な点は、数少ないメリットと言えます。
木を利用した楽しみで1番に挙がるのはハンモック泊ですが、木の間隔がかなり広い為、ハンモックの設営は不可能です。
破格の利用料金
二鹿野外活動センターの利用料金は、宿泊、デイキャンプ共に18歳以上313円、17歳以下104円となっています。
宿泊とデイキャンプの料金が同額なのは、デメリットのようにも見えますが、料金は破格の安さで、夫婦と子供2人の4人家族で宿泊しても1000円を切るほどです。
施設は古いものの、清掃状況は申し分無し
二鹿野外活動センターで使える施設は、下記の通りです。
- 炊事棟
- 水道 22箇所(飲用不可)
- かまど 27箇所
- テーブル 13箇所
- トイレ棟(炊事棟奥側) ※男性側のみ確認
- 小便器 4
- 大便器 3(和式2、洋式1)
- トイレ棟(駐車場側) ※男性側のみ確認
- 小便器 1
- 大便器 1(洋式)
- 多目的トイレ
全ての施設に共通している事は、新しさは感じないものの、しっかりと清掃されており、気持ち良く利用する事が出来るという事です。
二鹿野外活動センターの突出した点を紹介すると、炊事棟の設備の多さ、大きさが挙げられます。
炊事棟単体の大きさで言えば、県内のキャンプ場の中でもかなり大きなサイズでした。
この大きさのおかげで、急な雨の際に避難場所として利用も可能なので、キャンプ慣れしていない方も安心出来るポイントの一つです。
照明が少なく、夜間には真っ暗に
家族での利用の際、気掛かりな点として、施設及び周辺の街灯・照明の数が少ない事が挙げられます。
雰囲気が出るのでメリットでもあるのですが、周囲は民家が点在するだけで、道沿いの街灯もかなり少ないです。
日没後は、1人ずつ手持ちライトを携帯し、小さなお子さんが1人でトイレや炊事場へ行く事が無い様にしましょう。
キャンプ場までのルートに注意
二鹿野外活動センターまでの、道のりは大きく分けて「県道130号線を北から」「県道130号線を南から」と2通りあります。
周南市や下松市、柳井市から訪れる場合、南からのルートの方が近いのでそちらを選択するかと思いますが、筆者は北からのルートを断然おすすめします。
理由としては南からのルートでは、道幅がとても狭く、車同士のすれ違いが困難な箇所がとても多いからです。
南側ルートから北側ルートへ変更すると、15分ほど運転時間が延びてしまうデメリットはありますが、そのデメリットを加味しても断然北側ルートからの方がオススメです。
主にソロキャンパー向けのキャンプ場
フリーサイトも言うほど大きくはなく、区画サイトも現代のキャンプ場としては小さめの二鹿野外活動センター。
区画サイトは紹介した通り、荷物の少ないソロキャンパー向け。
フリーサイトもサイトの小ささを考慮するとソロキャンパーやソログルでの利用がオススメです。
ハイシーズンは家族やグループでの利用は控え、頃合いを見てからの予約をオススメします。
筆者が初めてこのキャンプ場を訪れた時は、区画サイトを利用しました。
まだまだキャンプに慣れていなかったその時の感想は、「暗い・薄気味悪い」「区画サイトへの道のりが辛い」といったマイナスな部分が印象に残っていました。
今回の記事を執筆するに辺り、改めて訪れてみると、フリーサイトはかなり使い勝手が良さそうで、更に施設の清掃状況は申し分の無い状況と、マイナスイメージを見事に払拭してしまいました。
そんな中でも初めの印象通りな部分もあり、使い勝手の良いフリーサイトと違い、区画サイトは特にデメリットが多いので、利用の際は注意が必要です。
実際にフリーサイトを6組程度が使っている中、区画サイトの利用者は筆者以外では誰も居ませんでした。
管理人の方とお話しさせてもらった際に、利用状況を聞いてみると、かなりの人気を誇るそうです。
筆者が問い合わせしたのは、まだキャンプのハイシーズンとは言えない4月でしたが、土日の利用者は20組にも及ぶとの事。
夏場のハイシーズンには、フリーサイトの場所確保は激戦が予想されるので、譲り合いの精神を持ってお互いが快適に過ごせるキャンプにしましょう。
二鹿野外活動センター キャンプ場データ
キャンプ場タイプ | 平原キャンプ場 林間キャンプ場 |
キャンプサイト | フリーサイト 区画サイト |
予約 | 必要 |
料金 | 有料 |
休日 | なし |
営業期間 | 通年 |
トイレ | あり |
水道 | あり |
シャワー | なし |
かまど | あり |
ハンモック | 不可 |
ペット | 表記なし |
アクセス
住所 | 山口県岩国市二鹿742 |
電話番号 | 0827-47-3156(二鹿野外活動センター) |