今回紹介する伊上海浜公園オートキャンプ場は長門市の油谷湾に位置する有料キャンプ場です。
公式ホームページが2021年3月頃に開設されており、このホームページの画像も参考にしながら紹介していきたいと思います。
予約についてもホームページからのオンライン予約となっており、24時間気軽に手続きが可能な点もメリットの一つです。
電源付きのオートサイトをメインに運営している伊上海浜公園ですが、キャンプ場そのものの規模としてはやや小さめ。
設備についてもやや難ありといったイメージでしたので、詳しく解説していきたいと思います。
芝が眩しいキャンプサイト
伊上海浜公園はオートサイトとテントサイトの2種類で運営しています。
サイトは全て芝生張り。
運営期間の長いキャンプ場では芝が踏みならされて、サイトの土が剥き出しになっているキャンプ場も多いです。
伊上海浜公園では、そういった事は無く、サイト一面が綺麗な芝となっています。
1区画に1つ焚き火サークル
公式ホームページでは、伊上海浜公園は直火も可能と書いてありました。
しかし、実際は焚き火サークルのようになっており、どこでも好きに直火で焚き火をしても良いというわけではありません。
引火防止のコンクリートブロックがサイトに複数置かれています。
清潔感のある管理棟
管理棟内をリニューアルしたのか、トイレやシャワーは全て新しい設備でした。
清潔感も言うまでもなく抜群で、おむつ交換台のある身障者向けのトイレなど、時代に見合った設備が揃っています。
コインシャワーも温水となっており、4台ほどあるので、キャンプ場の規模としては十分。
珍しいポイントとして、髪を乾かすドライヤーも付いているので、髪の長い女性や女児にも優しいキャンプ場となっています。
炊事場も管理棟に併設されていますが、水道のみのシンプルな設備です。
また、管理棟と反対側に小さな炊事棟もありますが、管理棟、炊事棟共に隣との距離が近く、混雑時には少し窮屈になりそうです。
初心者も安心の避難所あり
管理棟内の休憩所は避難所としても利用が可能です。
トイレの正面で床はコンクリートという決して良い環境とは言えませんが、利用する時は緊急事態なので、贅沢を言う余裕もありません。
ゴミの廃棄もキャンプ場で
伊上海浜公園では利用手続きの後に、ゴミ袋が3枚貰えます。
1枚が市指定の燃えるゴミ、残りの2枚がペットボトルや缶類です。
オートサイトの設備はやや不十分
伊上海浜公園のオートサイトの宿泊料金は一泊5000円と一般的なキャンプ場と同等。
これに加えて、人数分の利用料金(150円)も必要です。
しかし、設備がAC電源のみとなっており、オートサイトを運営するキャンプ場の多くが水道とかまどを1つ割り当てている事を考えると、割高ともとる事ができます。
キャンプスタイルによっては、「水道やかまどが無い方がサイトが広くて良い」という人もいるかもしれません。
伊上海浜公園のオートサイトはロータリーの外周と内周を囲む形となっています。
サイトの広さは約10×10メートルで、家族にピッタリとも言える広さです。
また、サイトは植木で区切れれており、他人との区画でトラブルになる事もありません。
テントサイトは荷物の搬入が課題
テントサイトは荷物の少ないソロキャンプ向きで、料金は一泊1500円と、人数分の利用料金は120円。
サイトの広さは公式HPの画像通り、サイトによってまちまちですが、平均すると約5×4メートルくらいの広さはあるので、ソロキャンプを楽しむには十分の広さがあります。
また、冬次点ではサイトを区切るロープは切れていましたが、夏に利用したところ、綺麗なロープに変わっていました。
2つの荷物搬入方法
荷物の運搬においては、利用するサイトに合わせて2つから選択可能です。
- オートサイト用の通路に一時停止
- テントサイトのトイレ側付近に停車(公式HP参照)
筆者のオススメはテントサイトのトイレ付近からの搬入です。
特にメリットがあるわけではないのですが、オートサイトの通路も広くはないですし、サイトの真横に停車するので、やはり気を使います。
当日の混雑状況や、自分の利用する場所に合わせてのセレクトがオススメです。
徒歩で行ける海水浴場
海が近いキャンプ場という事で、忘れてはいけないのが海へのアクセスの良さ。
シーカヤックの体験もできる伊上海浜公園ですので、海へのアクセスも良好で、直線距離だとサイトから最短で25メートルくらいでビーチに行くことができます。
利用時は海水浴シーズンではなかったので、漂着物が多数ありましたが、ゴミというより海藻類が漂着しており、不衛生という印象は無かったです。
オーシャンビューとはいかないキャンプサイト
海が近いと期待したいのが海の見えるロケーションです。
ですが、オートサイトから海へはテントサイトを挟んでいるので、海は見えず。
また、テントサイトも植木で視界を遮られており、こちらからも海は見えません。
また、湾になっている地形上、夕日が見える時期も一年を通して僅かなシーズンに限られます。
冬時期は日本海特有の強風に注意
日本海に面するキャンプ場全てに言える事ですが、冬の時期は風が強いです。
大人だけのキャンプなら臨機応変に対応できると思いますが、小さな子供を連れた家族でのキャンプでは悪い想像しかできません。
車中泊をメインにするか、スムーズに車中泊ができるように下準備をしておく必要があるでしょう。
筆者が宿泊した際は、強風にタープが煽られる音で眠れない程でした。
キャンプ後に立ち寄ってほしいホテル楊貴館
キャンプサイトからすぐ近くにある宿泊施設、ホテル楊貴館は是非訪れてほしい場所です。
楊貴館には日帰り温泉があり、大浴場、露天風呂共に油谷湾を見渡せる、県内でもトップレベルの景観の良さを誇る温泉です。
もう一つオススメしたいのが、楊貴館内にあるレストラン あまのゆです。
あまりネットに情報が出ていませんが、見た目から美しい料理を楽しむことができます。
あまのゆを利用すると温泉の割引券が貰えるので、併せての利用がオススメです。
綺麗な芝が好印象で、緑が映える夏のシーズンの利用が、海水浴も楽しめるのでオススメです。。
残念だったのはホームページに書かれている直火が、実際は焚き火サークルだった事で、予想はしていたのですが、需要としてはいかがなのでしょう?
最近は焚き火台を持つのが当たり前になっていますし、かえって綺麗な芝の景観を悪くしている気もします。
記事でも書きましたが、冬の日本海は風が強いので、きちんと楽しい思い出で帰れるよう、万全の準備をして行きましょう!
伊上海浜公園オートキャンプ場データ
キャンプ場タイプ | 平原キャンプ場 |
キャンプサイト | オートサイト 区画サイト |
予約 | 要予約 |
料金 | 有料 |
休日 | なし |
営業期間 | 通年営業 |
トイレ | あり |
水道 | あり |
シャワー | 温水 |
かまど | なし |
ハンモック | 不可 |
ペット | 可 |
アクセス
住所 | 山口県長門市油谷伊上2403-8 |
電話番号 | 0837-33-3000(伊上海浜公園オートキャンプ場) |